入局者募集

臨床研修・専門研修について

臨床研修について

専門研修について

豊富で多様性に富む症例経験

臨床では、肺癌、食道癌などの胸部外科手術症例が多く、開胸ならびに胸腔鏡下手術時の分離肺換気麻酔を数多く行っています。また、全身麻酔下での術中画像診断(MRXO: MRI併用開頭手術)や術中放射線治療(開創照射)など手術室から離れた場所での麻酔や、神奈川県西部唯一となる救命救急センター(ドクターヘリ搬送による広い地域の三次救急医療を担当)より昼夜を問わない緊急手術も多く、夜間、休日は常時2~3名の麻酔科当直医を配し、365日24時間対応できる体制をとっています。豊富な手術症例があり、常に多様性に富む麻酔管理が行われています。2015年度の麻酔科管理症例数は7,192件/年(手術件数は11,941件/年)と全国の病院の中でもトップクラスに入ります(付属4病院の総麻酔科管理症例数は年間12,000件を超えます)。

研修プログラムにおける経験症例数: 7334 症例( 本院 2018年度)

分野症例数
小児(6歳未満)の麻酔321
帝王切開術の麻酔180
胸部外科手術の麻酔319
脳神経外科手術の麻酔324
心臓血管手術の麻酔(胸部大動脈手術を含む)594

充実した専門研修プログラム

専門研修基幹施設である東海大学医学部付属病院を主軸に、分院である大磯・八王子病院を含む専門研修プログラムの連携10施設が加わり、小児麻酔や心臓血管麻酔のような特殊麻酔の研修のみならず、集中治療医学、ペインクリニックの研修にも対応します。

基幹施設

  • 東海大学医学部付属病院

連携施設

  • 川崎市立川崎病院
  • 慶應義塾大学病院
  • さいたま市立病院
  • 静岡赤十字病院
  • 社会医療法人財団 石心会川崎幸病院
  • 社会福祉法人恩賜財団 済生会横浜市東部病院院
  • 東海大学医学部付属大磯病院
  • 東海大学医学部付属八王子病院
  • 東京歯科大学市川総合病院
  • 東京都立小児総合医療センター

充実したスタッフによる教育

スタッフ数は総勢25名で、専攻医が整備指針に定められた専門研修の到達目標を達成できる教育環境を提供し、十分な知識と技術を備え、常に安全を念頭に置いた医療を行い、患者管理における迅速な判断と適確な対応能力を備えた麻酔科専門医を育成します。

スタッフ構成

  • 日本麻酔科学会認定麻酔科指導医:18名
  • 日本麻酔科学会認定麻酔科専門医:22名
  • 日本麻酔科学会認定麻酔科認定医:24名
  • 日本集中治療医学会認定集中治療専門医:1名
  • 日本ペインクリニック学会専門医:3名
  • 日本周術期経食道心エコー認定医:3名
  • 日本蘇生学会指導医:3名
  •                             

研修プログラム統括責任者:鈴木 武志

危機管理のリーダーを目指して

専門研修では、日々の手術医療から麻酔管理のみならず周術期医療に必須となる呼吸・循環・体液代謝・疼痛管理などの急性期疾患患者の全身管理のスペシャリストとして研鑽を積み、手術用医療機器(全身麻酔装置、人工呼吸器、生体情報モニター、超音波画像診断装置、循環動態・心機能モニタリング、脳・神経・麻酔深度モニタリングなど)に習熟し、生体侵襲に対する周術期防御医学に精通した麻酔科医が危機管理のリーダーとなって医療安全に大きく貢献できるよう、その役割の重要性を認識した、誰からも信頼される麻酔科専門医となることを目標とします。

効率化された手術室が活躍の場

研修基幹施設である本院の中央手術室は、病院棟3階フロアの2/3を占める約100m×50mの広さに21の手術室があり、1室に2台の手術台を備えた部屋、歯科・口腔外科診療台を持つ部屋、MRXO室を含め、全28台の手術台が稼働しています。さらに手術室エリアに隣接した短期入院手術センターでの麻酔科外来およびペインクリニック外来を運用しています。手術室各室は仕様を統一し、どの部屋でも全ての診療科の手術が施行できるコンバーチブル化を実現し、また、手術室エリアの入退室に際しては、着替え、履き替えを必要としない一足制を導入することで、各職種の円滑な活動、業務効率、労働生産性の向上、手術患者の迅速な入れ替え、効率的手術室運営が可能となっています。