施設紹介

手術室

効率的な手術室運営

東海大学医学部付属病院では、2006年のリニューアルにより急性期に特化した病院に生まれ変わり、「手術室の効率化」をテーマに手術室環境を大幅に整備しました。
それにより、手術件数の増加、集中治療の充実、入院日数の短縮、女性麻酔科医の雇用、短期入院手術センターを利用した日帰り手術の推進、病院経営の改善、など様々な効果が出てきています。
東海大学麻酔科では麻酔科医の病院全体から見た役割や位置づけなど、大きな視点で人材育成を行っています。

28台の手術台を有する中央手術室

病院3階に位置し、1階の救命センターエリアを含め全部で22室の手術室があります。一部屋に2つの手術台を持つ部屋が3つあり、歯科治療用の4台のベッドを含め、全部で28台の手術台があります。麻酔器を始め電気メスや各医療機器も最新鋭の機種で統一し標準化をはかり、互換性を持たせ、安全性を高めるだけでなくスケールメリットとメンテナンスの行い易さを実現しました。

Convertibleな手術室

手術室の数が多くても、特定の科の専用手術室であると用途が限定され、手術スケジュールに大きな支障をきたします。当院ではあらゆる診療科の定型的術式に対応できる十分な広さと術野の清潔度、電源容量、ガス配管をもつ手術室を考案し、どの部屋でもどの手術でも出来るConvertibleな手術室として運用しています。

Convertibleな手術室づくりのために

  • 可動式麻酔科用シーリングアームを導入
  • 全ての電源、医療ガス、吸引装置はシーリングペンダントから供給して、コード類が床を這わないようする。
  • 空調にはHEPAフィルターを採用し、手術室内すべてクラス10000の清潔度を保ち、床には気流の清潔域が保たれる区域を色別けして明示。
  • 無影灯は垂直層流を妨げる術野中央を避けた位置に配置しました。

Convertibleな手術室はどの部屋でも使い勝手が同じであり、空いている部屋に緊急手術をいつでも入れられるために、スケジュール管理がしやすいことにあります。そのために使用機器についても、汎用性の高い構成としています。

Intensive Care

手術室のうちの3室は、標準サイズの手術室より更に一回り大きく設計しています。なかでも、手術室9番は8m×9mと最大の広さを誇っており、主に心臓血管外科の手術を行います。手術室8番は整形外科や大外傷、手術室10番は脳神経外科手術に標準対応できるように設計しています。
救急外来、救命ICUともエレベーターの縦動線一つで移動が可能で、手術室6番はそこから一番近い場所に位置しています。
各部屋にはライブカメラが設置されており、手術部位の状況をリアルタイムで離れた場所で観察が可能となっています。